1998年5月
所長からのメッセージ

■ シルバーメタリックブーム ■
最近はシルバメタリックーブームだそうです。雑誌の「ダイム」によると最近は家具から持ち物までシルバーないしメタリックカラーが大変人気があるそうです。考えてみると私も筆記用具や携帯電話、電子手帳、自家用車総てシルバーメタリックです。無彩色というか中性的なところに魅力があるのでしょうか。
パソコンでもソニーのバイオという機種がベストセラーになっていますが、デザインもさることながら、シルバーメタリックのボディカラーも人気の一つのようです。
自動車でも最近はシルバーメタリックブームだそうで、メルセデスベンツはもちろん、BMWやボルボもシルバーメタリックが人気色第1位となっています。とは言っても日本全国で見た場合、圧倒的に多いのは白でなんと全体の57%が白だそうです。シルバーは15%で第2位です。もっとも事故の比率でみると、白は30%にしかなりません。全体の57%をしめるカラーにも関わらず事故車に占める比率は30%ですから、白はかなり安全な色だと言えます。一方シルバーは事故車に占める比率は17%とカラーに占める比率に比べて高くなってしまいます。決して安全な色ではないわけです。もっとも危険な色は「黒」カラーとしては全体の7%しかないにも関わらず、事故車に占める比率はなんと17%です。
なお車のカラーについては大都市と地方都市とでずいぶん差があるようです。好きな車体色のアンケートでは白が地方都市では圧倒的な人気で51%を占めますが、大都市では29%にしかなりません。一方シルバーはグレーと合わせると大都市では37%にもなりますが地方都市では22%にしかなりません。都会っぽいということでしょうか?私自身、車がシルバーなのは最も汚れが目立たないためなのですが・・・・。


■ ラップの安全性が問題に ■
世の中ではダイオキシンの恐怖が叫ばれていますが、これ以外にも日常私たちの周りには色々な危険があるようです。最近ではアルミ缶が問題になっており、スチール缶の飲料を好まれる方も多いようです。先月の週刊現代に「ラップ」による環境ホルモン汚染の記事が載りました。「クレラップ」に代表される、家庭用ラップです。そもそも環境ホルモンとは「外因性内分泌攪乱物質」の通称で、この環境ホルモンによって雌が増加し雄が機能を失うことになってしまうそうです。具体的には乳ガン、前立腺ガン、不妊症、流産、精子減少、運動及び知能障害への影響が警告されています。
これまで塩ビ系のラップについてはコンビニの袋と同様に焼却時にダイオキシンを発生させると問題視されていましたが、そればかりでなく環境ホルモンを柔軟剤としているために特に危険性が高いと指摘されています。
「ラップ」と言えばまず「クレラップ」次に「サランラップ」が有名だと思いますが、両者とも材質は塩ビであり決して安全とは言えません。材質が安全で、危険な柔軟剤を使用していないラップは調査の対象となった10社12銘柄のうち僅か3銘柄に過ぎません。その3銘柄とは@食品包装用ラップ(良品計画)A食品保存ラップミニ(三菱アルミニウム)Bローズラップ(伊藤忠サンプラス)です。また、電子レンジを使用すると特に熱で柔軟剤が溶けだしやすくなるとのことなので使用しない方がよいと思います。
また環境ホルモン以外にも私たちの周りには危険な食品添加物が山のようにあります。もし食物に含まれている食品添加物を全く気にせずに加工食品を食べ続けると、一日8〜11グラムの食品添加物を取ることになるそうです。1年間では3〜4キロの食品添加物を摂取することになります。特にアレルギーや肝臓ガンの深刻な増加が叫ばれている時期ですので、各人が少しでも注意するようにしたいものです。特に添加物を非常に多く使用しているハム、ソーセージ類にはご注意下さい。

■ 各種健康法 ■
食品添加物の話が出たので今月は健康問題を重点的に取り上げてみましょう。最近私の母親が大腸潰瘍の疑いで入院しました。私が最初に勧めたのは「タヒボ」というブラジルでしか取れない木から作られたお茶です。これは日本とアメリカで初めて制ガン効果が認められて特許を取得したもので、今まで私が得た情報の中では最も有効性が高いと思われます。ある意味でプロポリスと同じように潰瘍を自然治癒する効果が認められているようです。
しかし、私が最も病気に効くと思っている治療法は「尿療法」です。朝一番の自分の尿を飲むというあれです。私に色々な情報をくれる友人もそう信じていて、私がまだ飲んでいないと言ったら「尿を飲みやすくする薬」と言うものを送ってくれました。顔をしかめる方も多いと思いますが、私は自分自身がガン宣告を受けたら、尿療法を試そうと思っています。この他にも超有名企業の社長が皆さんに勧めている乳酸菌の粉末とか、一生に一回飲んでおけば脳卒中にならない飲み物とか、色々な情報を下さる方がいます。私も好奇心が強いものですから自分でもよく試しますし、情報は総て保存していますので、なにかありましたらお問い合わせ下さい。
また体によいと思われるのはやはりマッサージ系でしょうか。マッサージは一種のリラクゼーションでもありますが、免疫力を高める治療の一種でもあります。効果が高いと思われるのは前回もご報告した「フットマッサージ」と「リンパマッサージ」です。足に人間の内臓のツボが総て集まっていることはご存知だと思いますからフットマッサージの効果はおわかりでしょう。またリンパマッサージは体のリンパ液の流れを良くすることによって、免疫力を高めると言われています。
もう一つお勧めなのは「タラソテラピー」です。日本で本格的な「タラソテラピー」が受けられるのは鳥羽の志摩と千葉の勝浦の二カ所しかありません。直訳すれば「塩水の治療」とでも訳すのでしょうか、日本ではタラソテラピーと言うと海藻パックを中心としたエステの一種と思われていますが、母国フランスにおいては立派な医療行為として扱われています。この連休に私自身が試すはずだったのですが、家内に代わりに行かれてしまいました。夏休みに体験する予定です。

■ 本当に怖いのはアジア経済危機? ■
まだまだ気を抜けない日本の景気ですが、政府の公的資金30兆円投入宣言以来、当面の金融不安の危機は去ったようにも思えます。もちろん個々の企業でいけば金融機関も含めて倒産する企業は5社や10社では済みそうもありません。最近では海外から恒久減税の実施を求められているていたらくですが、個人消費が景気浮揚の大きな原動力となる我が国の体質では極めて有効な対策だと思います。本年の4兆円の特別減税はあまりにみみっちくてたいした効果は望めそうもありません。特に給与所得者の方は「え、今年減税あったの?」という感じだと思います。このような状況の中で、中堅ゼネコンを初めとした上場企業の倒産が夏以降次々と見られるでしょう。株式相場も参院選までは安泰かと言われていましたが、相次ぐ自民党幹部の失言で15,000円割れが近づいてきました。
こうした中で気になるのがアジア通貨の暴落です。インドネシアでは暴動が続いています。アジアの優等生と言われたマレーシアも決して安泰ではありません。
日本のアジア向け融資18兆円の内、インドネシアに対するものだけでも4兆円あると言われています。自動車、電気産業をはじめアジア向け輸出は総崩れです。僅か1年の間に何分の一に通貨が下落してしまったタイやインドネシアについては現地企業も含めて大混乱です。米国やEU向けの輸出を抑制しつつ、いくら我が国が国内需要を盛り上げてアジア向け輸出の不振を補い景気の回復を図ろうと考えても輸出企業の在外不良債権が巨額になってしまってはこれも経済危機の引き金となってしまいます。アジア経済及び政情から目が離せません。

■ 障害者雇用について ■
障害者法定雇用率が7月から引き上げられます。従業員63人以上の会社ではこれまでの1.6%から1.8%に引き上げられます。実体の実雇用率は1.47%で未達成企業が50%と言う状況です。未達成の企業は1人につき5万円徴収され、雇用している企業に給付金として支払われています。企業としては戦力になる障害者については積極的に雇用したいというのが本音です。自主廃業した山一証券でも再就職が最も早く決まったのは障害者であったと言われています。
もっとも雇用する設備が無いにも関わらず障害者を雇用することには無理があります。今後は在宅勤務者を積極的に活用することによって、障害者雇用率を高めていく必要があるでしょう。と言うことは在宅勤務がやりやすい業務、俗にいうSOHO(small office home office)で対応出来る業務については出来る限りアウトソーシングではなく、障害者の活用を考えていくべきでしょう。

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