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博多にっき.

― ファンキーやけん、博多たい!! ―


大阪オフ編

平成9年12月25日〜28日

<第一章 大阪へ行こう!の巻>

大阪へ遊びに行きます! 」の一言がきっかけだった。本気だったのか、
社交辞令だったのか? それでも、言葉を発したからには行こうと思った。
でも、きっかけが欲しい。 そこで・・
じゃぁ、年末に関西忘年会を開いて下さい。
まさか私一人のために皆を集めてオフを開くわけにもいかない。
そこで考えたこの姑息な案であったか、これが まごP を悪魔に変身させる
きっかけになったのか・・・。 私なんかいなくても、オフ会は開かれていた
という説もあるが、それでも私は忘年会開催のきっかけを作ったと信じて、
これは行かなければ、皆様に申し訳ない 」という気持ちだった。
毎度ながら、自分の純真さが悔やまれる。


大阪オフ編

平成9年12月25日〜28日

<第二章 PHS除菌式の巻>

オフ会の予定日は27日だったが、私は京都に従弟がいることもあって、
早めに関西へと旅立った。25日の私はいつもと何の変わりもなかった。
ただ新幹線で京都まで行くだけだ。そうだ・・トイレに行こう。別にトイレ
に行く必要もなかったが、なんとなく旅の準備の一つのような気分でトイレ
へと向かった。和式のトイレは駅のものにしては、まぁまぁキレイだった。
その日の服装はストレッチのジーンズだった。いつもジーンズの私にとっては
旅行でも一番気楽な格好なのだ。この日気をつけることは裾だ。ブーツカット
なので裾が長い。決して、トイレのタイルなんかにはつけたくない。さてと・・
便器をまたいだ私はおもむろにジーンズを下ろそうとした・・・。

ぽっちゃ〜ん...

ぼちゃん・・・

え? 何の音? 

私はイヤな予感と共に顔を下に向けた。
PHSは便器の中でユラユラと揺れていた。
今日は旅の第一日目。それも出発寸前。 時計を見れば、新幹線の出発の時刻が
迫っている。 私はとにかくPHSを便器から救い出した。
とりあえず、トイレットペーパーで拭き、そのまま新幹線に飛び乗った。
座席に着き、私はPHSのことを考えた。 どうしたものか・・
そうだ、さっきトイレへは行ったが肝心な用は済ませていなかった。
こんどこそ!
とトイレに行ってみると便座を消毒するための除菌ペーパーが置いてあった。
これだ!  急に助かったような気分になった。
私はトイレでの本来の用を済ませ、PHSを座席に取りに戻った。
さっきトイレに落としたPHSを片手に小走りに通路を駆け抜け、
再びトイレに飛び込むと、早速除菌ペーパーでPHSの体を拭いた。
背中にはプリクラがある・・。
なんで、自分の顔なんだろう?ゴソゴシとこすってるうちに、
私の顔は薄くなってきた。
今思えば、これは別れの合図だったのか・・・。
近く来る別れも知らず、ひたすら 除菌 した。
大した除菌効果がないとも知らずに・・・。
PHSをキレイにしたと思ってる私は気分良く席へ戻った。大阪、京都は
まだまだ遠い。
車内は人もまばらで静かだ。暫く、眠ろうか・・・。


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