門を過ぎると、東京の都心とは思えないほどの広い敷地に樹木がうっそうとしています。物置きのような建物には何故か「両替」の木製看板が。

    

 これが江戸時代の屋敷の雰囲気なのでしょか? 変わった亜熱帯植物が沢山生えています。一方で日本庭園の雰囲気も。異空間であることは間違いありません。

    

 謎の石像が鎮座しています。仏像とも違うようですが、、。

    

 先に進むと簡素な白い建物が見えてきました。どうやらあそこが大名時計博物館の展示建物のようです。

    

 博物館の建物は簡素なものです。ドアを開けると若い青年が受付をしていました。入館料は300円。

 私「館内を撮影してもいいですか」

青年「申し訳ありません。撮影は禁止になっています」

 ということで残念ながら館内の写真はありません。

    

      

  館内は30畳ほどの広さでワンフロアという感じ。櫓時計が多いですが、他にも和時計が数種類展示されています。私が訪ねたときは見学者は私ひとりで、薄暗い館内は静まり返り、時が止まっているような雰囲気でした。

 これらの“大名時計”を収集した上口愚郎については「谷根千ねっと」の古書ほうろう『嗤う茶碗 野人・上口愚朗ものがたり』 に詳しいです。下駄やラジオ、古陶磁などもコレクションしていた方のようです。

  

 館内では大名時計博物館報(バックナンバー)なるものが売っていました。今は廃刊(休刊?)になっていますが、上口愚朗翁の御子息、等さんを発行人に和時計修理職人や同好の知識人などの寄稿で編集。非常に限定された趣味の世界ながら、興味深い記事がたくさん。あるだけ全てのバックナンバーを購入しました。

 

  

    

 帰りは屋敷の東にある「三浦坂」を下ります。勝山藩主(幕末慶応の頃に藩名を真島藩と改めた)は三浦氏でこの名がついたそうです。私が歩いたときには名も無い裏道の坂だと思っていましたが、とても雰囲気が良かったのでシャッターを切りました。後になって調べるとやはり由緒ある有名な坂だったようです。

   

   

      

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