入ってすぐのところにり時計のコーナーがあります。同博物館には置時計約80点、掛時計約160点、懐中時計約90点、船時計4点、和時計14点、柱時計4点が展示(2003年4月現在)。

   

  

 これは日時計。携帯用のようです。どのような場面で使われたのでしょうか。戦国時代の戦場などでも活躍したのかもしれません。

   

 櫓時計などの大名時計がならびます。そのほとんどが実際に動いているのが素晴らしい。しっかりと整備されているのでしょう。以前たずねた近江神宮時計博物館ではこういった時計を修理できる時計師さんがみえました。

   

 天井におかれたテンプがゆっくり回転しています。

   

   

ちなみに「おやつ」という言葉は「お八つ」という時刻表現からきています。

  

   

 広東時計と呼ばれる時計は当時の中国から輸入されたものを差すようです。外箱が中国で製造され、機械はスイス製。中国に時計機械の製造技術があったわけではありません。

   

 箱庭カラクリ時計は1890年のフランス製。ゼンマイで人形が動き、オルゴールが音楽を奏でる仕組みのようです。

     

 1800年代の懐中時計でしょうか。沢山の時計が並びます。特に説明もありませんが貴重なものも多そうですよ。

   

 手の込んだ彫金が施されています。盛んにハンターケースが作られた時代。時計機械を美しむ文化があったのでしょう。時計機械が見られない腕時計製造に移行してからも、スイス製メーカーが独特の機械美にこだわったのはこのあたりの歴史や伝統を持つからかもしれませんね。

   

 こちらも精巧な彫金が見られます。オーバーホールすれば息を吹き返すかもしれません。

   

 蓋が閉じられた状態からも何かが見えるようです。

   

   

懐中時計に付けられた鎖の色々。先端の飾りは印篭の根付けのようです。

  

   

 金魚鉢を模した時計。近江神宮時計博物館にも所蔵されていました。

   

 これは初めて見ました。鳥かご時計です。時間がくると鳥が動くのでしょうか。それとも鳥の位置で時間が分るのかな?

   

 戦前戦後の時計。数は少ないですが面白そうな時計がチラホラ。

   

 寄贈品も多いようです。御不要な時計をお持ちの方はこちらの博物館に寄贈されてはいかがでしょうか。

   

 箱付きのエルジン懐中時計。この頃のアメリカンウォッチは素晴らしい時計機械を積んでいますよ。

   

   

 多針時計は高級感満点。ムーンフェイズのついたカレンダーウォッチ。  

   

  

 30年代以降の時計資料は少ないようです。ラドーとシグマが同時代を代表していました、、。

   

 これは貴重です。UTさんのサイトでシンボリック・アイテムになっているシンクローナー。1973年に発売された世界初のソーラーセルLEDウォッチです。寄贈品とのこと。

   

     

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