『光らびた村』PATTAMANGALAM-04 村の全体地図

 

 地図がほぼ書き終われば、頭の中に「認識地図」が出来上がります。「この村の特徴を表すために、どの角度から見下ろした構図が最適か?」を頭のなかの3D空間でグリグリいじりながら鳥瞰図の構図を考えるわけです。

 向かって右手が北の方角。集落を取り囲むように大きな溜め池が配置され、ローカルバス路線が通る車道が村の中央を東西に卍型に走っています。数軒の商店や食堂が並ぶ東西200mほどの通りがメイン・ストリート。

ここでは、このメイン・ストリートを境に南部地区と北部地区に分けてみました。

歩測と目測なので縮尺はおおよそですが、かなり正確だと思います。仕上げはIllustrator8.0Jです。

南部地区

南部地域には、シヴァ寺院(父寺)やアンマン寺院(母寺)、ガネーシュ寺院等々の主要なお寺があります。僧侶の家を除いて小さな家が多く、食堂・商店・ミルク生協・鍛冶屋・壷作り・牛飼い・楽士等々、村の生産活動を司る様々な職業ジャーティの集落がいくつかの街区を形成しています。地図の範囲外ですが、火葬場は村の南東に位置し、その附近にハリジャンの集落があります。

北部地区

北部地域は、この地方の主要氏族であるチェティヤールの大きな屋敷が多く、ちょっとした町みたいな雰囲気です。でも、近年は零落が激しく、廃虚になっている屋敷もありました。僕が延べ1年間お世話になった親友ヴェラユタム君の実家は、北部地域のほぼ中央に位置しています。屋敷の名称は先代のイニシャルを連ねてPR.K.SP.RM HOUSEと呼ばれています。

村の全体地図(元図)を見る