インドの『女性たち』 99-12

猿使いのお婆ちゃん(?) 1983-03-08 Madras

 
 マドラスのパリス地区の定宿マレーシア・ロッジの通りで見かけたお婆ちゃん。猿使いのようですが、お猿さんは、どこか怯えた様子でちっとも芸をしてくれません。お婆ちゃんも可愛らしい服を着ているのに、なんだか元気がないのです。「もう、おまえしかいないんじゃよ」というセリフが浮かんできました。1Rs.喜捨。  今月の男性のページにも登場した、物乞いをしている足の不自由なお父さんの娘さん。とっても可愛いのです。あれから16年も過ぎているから、もう彼女は結婚しているかもしれないなあ。

Ananthi(8) 1984 Pattamangalam

 タミル地方のパッタマンガラム村に居候していた時、アーナンディちゃんは、友人の結婚式にたまたま来てました。

 とっても目がクリクリして可愛らしかった。これだけの大きな瞳には、なかなか出会えません。まるで少女マンガのキャラクターみたいです。頭の花飾りはジャスミンの生花。日本でも昨年あたりブームになりましたが、インドでは、昔から生花の花だけを糸でくくった花飾りでお洒落を楽しみます。とっても香しいアクセサリーです。

 額には赤い粉でビンディが施されています。これもれっきとしたファッションで、一般の女性がする限りにおいては、宗教的な意味はあまりありません。

 『アーナンディ』とは、シヴァ神のしもべの牡牛ナンディの女性形名詞。マンガ『新夢』の『南天の少女』で、この名前を使わせてもらう予定です。