PICTURESQUE INDIA Vol.1 KANNIYAKUMARI もうすぐ日没

 磯場に行くと、少し時間が遡っていた。太陽はまだ、幾分高い。

 この絵は1983年に描いたもので、季節は4月に変わり、太陽の沈む位置もずいぶん北に傾いている。これでは、海から昇り海に沈むとは言えないではないか?

 前方に見えるのは、展望台(おそらく高級ホテルの施設)。わきに寂れたプールもどきがあるが、誰も泳ごうとしない。

 さらに遠方を望むと、どうやら西の彼方にもうひとつ岬があるようだ。

 ふと見ると、何か突起物みたいなものが岩の上に見える(右上図参照)。

これは行ってみるしかない! 海に沈む落陽を見るために。

いざ、西方の彼方へ!

弓のポーズで照準をあわせるナヒーン

いよいよ、クライマックスへ