レーザー治療とは？ アレルギー性鼻炎の鼻づまりに効果的な治療法です レーザー装置には色々ありますが、当院では炭酸ガスレーザー装置を治療に使っています。 レーザー治療は粘膜にレーザー光線を当て粘膜の表面を薄く焼いていきます。 アレルギー性鼻炎では粘膜の表面を広く焼いて、アレルギーが起こる場所を小さくしていくことで症状を軽くします。 この治療法はアレルギー性鼻炎の症状のひとつである鼻づまりに効果的なのですが、個人差はあるものの、粘膜は必ず再生しますので初回治療後、半年から１年もすると再び症状が出てきてしまいます。その時はもう一度レーザー治療が必要になりますが、治療を繰り返すことで再発しにくくなります。 どんな病気に用いるのですか？ 花粉症等の鼻の病気を中心に用います アレルギー性鼻炎（花粉症）、肥厚性鼻炎に有効な治療法ですが、花粉症の場合はシーズン前に治療を終了しておく必要があります。 レーザー治療後、粘膜は強い炎症（やけど）を起こした状態になりますので、それが落ち着くのに２〜３週間かかります。ですから鼻の症状が強いシーズン中のレーザー治療はお勧めできません。 薬を飲んでいても鼻づまりが続く方、妊娠中等お薬が飲めない方、お薬を飲みたくない方のアレルギー性鼻炎の治療法にお勧めの治療法です。 麻酔は必要ですか？治療にかかる時間は？ 局所麻酔は必要ありせん。30分程度で終了します。 麻酔は麻酔薬のついたガーゼを粘膜に当てるだけの表面麻酔だけで、注射を使っての局所麻酔は必要ありません。 治療法には１回で鼻粘膜を広範囲に焼く方法と数回に分けて焼く方法があります。当院では治療後のやけどの反応を少なくする意味で数回に分けて焼く方法をとっていいます。ただし２〜３週間の間隔をあけて治療しますので治療が終了するのに１ヶ月から１ヵ月半かかります。 一回の治療時間は両鼻で１５分程度です。麻酔時間を合わせましても３０分程度で終了します。出血は殆どありません。 費用は？ 両鼻で8,730円程（3割負担）です 治療費用（診察代は含まず）ですが、３割負担の場合、両側で8,730円程です。 術後の注意点は？ 鼻を強くかまないようにしましょう 術後、出血も殆どありませんので入院の必要はありません。治療を受けた後すぐに帰宅できますが、治療当日の入浴はひかえて下さい。 また、治療後数日間は鼻づまりが強くなったり、鼻水が多くなることがあります。その時は、鼻を強くかまないようにしましょう。強く鼻をかんでいるとかさぶたが取れて出血することがあるからです。