『BAD MORNINNG』

その2


俺はしばらくどうしていいかわからなかった。
アメリアはまだ眠っている。
こいつまで起きたらどうなるんだか・・・・
「ねえ・・・ゼル。」
「ん?」
「今日こそ選んでくれるんでしょ??あたしを?」
「なんのことだ??」
俺は訳のわからないままリナを見つめる。
「もう・・・・照れちゃって・・・ゼルっつたら」
そういうとリナは、ゼルガディスに抱きつく。
「ななななななな・・なんなんだよ・・・!!」
俺は狼狽したまま動けない。
だってそうだろ?リナがこんなことするなんて考えられない
じゃないか?
一体何なんだ!!!
「ほら・・・はやくいってよ。あたしが好きだって。」
「はっ???????」
俺は完全に思考が停止した。

と・・・突然
ガバッ!!!
アメリアがすごい勢いで起き上がった。

「何言っているんですかリナさん!!ゼルガディスさんは私が好きなんです!

 そうですよね?」

アメリアまでが俺に抱きつく
二人の重みでベッドに三人とも沈む。

俺にどちらか選べって??一体何のことだ?
ホントに何なんだ!!
俺の朝を返せ!!!

二人の女に抱きつかれながら俺はそんなことを思っていた。

好きとかとかっておい・・・
こんな体にわかるのか?
俺は合成獣だぞ????
そんなめんどくさい話・・・・・ん?????

俺はまじまじと自分の体を見る・・・

肌色???

おい・・・・今まで気が付かなかったが?

人間に戻っている???

おい・・・・これは夢か?
ってことは


俺は二人を払いのけ鏡の前に行く
そこに映し出された姿は
俺が追い求めてやまなかった元の自分の姿だった。


続く。

4 end