『BAD MORNINNG』
その3
「何驚いてるんですか?ゼルガディスさん?」
「そうよさっきから鏡ばかり見て・・・」
リナとアメリアは顔を見合わせている。
「元の姿に戻ってるんだぞ?あのいまいましい姿から解放されたんだ!!!」
俺はうれしさのあまり叫んだ。
「何言ってるんですか?いつもと変わらないじゃないですか?」
「そうよね。アメリア。ゼルたっらおかしくなったんじゃない?」
アメリアとリナは不思議な顔をしている。
いつもと変わらない・・・・?
ってここは一体???
俺の知らないところなのか?
まあいい・・・人間に戻ったら俺はしたいことがたくさんあったんだ。
町に出て普通に歩き
堂々と食事をして、日光を浴びるんだ!!
・・・・の前にこいつらを何とかしないとナ。
好きだ何だって言われても
俺には
わからない。
あーーー
めんどくさいのは苦手なんだ!!!
俺は服を着替え出かけようとする。
「ちょっとゼル!!!逃げ出す気?」
「そうですよ。今度こそどちらを選ぶか決めてください!!」
「あのな・・・・・俺にそんなこといってもな・・・」
困りながらリナたちを見る。
二人ともかなり怒っているようだ。
「何いってんのよ!!今日決めるって言ったのはゼルじゃない!」
「そうです。もう式の準備だって・・・できてるんです。ねえリナさん。」
「どっち選んでも恨みはしないわ。もう時間がないの。はやく選んで・・・」
式だって????
おい・・・・いきなり俺はどちらかと結婚させられるのか?
ちょっとまて・・・・
あーーーめんどくさい!!!
「悪いがそんなこと約束した覚えはない。」
俺は冷たく言い放つ。
がリナは全然気にした様子も見せずに笑い出す。
「はははっはは・・・何いってんのよ。いつもあたしにお前だけだ愛してる
のは。っていったでしょ?忘れたの???」
リナが俺の顔を覗き込む。
おい・・・・・なんなんだ・・・・
俺は赤い顔を隠すので精一杯だった。
「そんなことないですよ。私にだってゼルガディスさんいいましたよ。
こんなに安らげる場所はないって・・・・ずっといっしょにいようって。」
リナを突き飛ばし今度はアメリアが俺の顔を見る。
おい・・・やめてくれ・・・・
そんなに顔を見られたら恥ずかしいじゃないか
って・・・そんなこと考えてる場合じゃないな。
??????
ここの世界の俺はたんなる女ったらしなのか?
こんなこと俺は口を避けても言わないぞ
「はやくゼルえらんでよ。」
「そうですよ。ゼルガディスさん。」
俺は二人に両腕を引っ張られながらただ途方にくれていた。
『何なんだ・・ここはいったい。』
俺の心の叫びだけが闇に響いた。
続く。