プリンスエドワード島の鳥たち
 憧れの島でであった小鳥達。美しい島では、たくさんの小鳥達も楽しげに歌を歌っていました。
   ここでみなさんにご紹介できるのはごく一部。残念ながら写真が撮れなかった鳥もたくさんいました。

オウゴンヒワ American Goldfinch (アトリ科) 

 
オウゴンヒワ

 
オウゴンヒワ つがい

 鮮やかなレモンイエローに白い線の入った黒い翼が美しい鳥。美しい鳴き声の主で、探し回ってもなかなか見つからず、高いもみの木の梢近くでさえずっている
姿をカメラに収めたときにはとてもうれしかったのですが、雑草の種子や昆虫を食べるので、思いがけず、つがい(右写真)で足元近くの芝生に下りてきました。
冬になると羽色は淡褐色に変わるそうです。

ウタスズメ Song Sparrow  (ホオジロ科)

 

キャベンディッシュの海岸近く、低木の生えた開けた草原で、
美しいさえずり声の主を探すこと一時間。居場所を見つけたときには
感動ものでした。
 北アメリカの北極圏より南に分布するそうです。ホオジロをもっと
ヒバリのような声にしたような音楽的なさえずりをお聞かせしたいです。

 

 

 

ウタスズメ


カオグロアメリカムシクイ Common Yellowthroat (アメリカムシクイ科) 

 
カオグロアメリカムシクイ

丈の高い草地に住む鳥。13cmの小さな小鳥で、ウタスズメと同じ草地で見つけました。
木の枝の中でさえずっていて、なかなか姿を見せてくれず、ちょっぴり出てきたところを
やっと撮ることができました。 怪傑ゾロのマスクのような顔の模様がご愛嬌。


キイロアメリカムシクイ Yellow Warbler  (アメリカムシクイ科)

 さえずる声の美しさといい、姿のかわいらしさといい、今回の旅でであった小鳥の中で、
一番のお気に入りになった鳥です。
キャベンディッシュ郵便局の前庭の木で唄っているのを見つけ
木から木に移って鳴くのを一生懸命追いかけて写しました。
体長13cmの小さな鳥。湿地やヤブにすみ、葉についた昆虫を食べます。
 


キイロアメリカムシクイ


ユキヒメドリ  Dark-eyed Junco  (ホオジロ科)

林の縁などのひらけた場所で、趣旨や昆虫を地上で採食する鳥。羽根の色は地域によって違い、
茶色のもの、灰青色のものなどがいるそうです。
やはりキャベンディッシュのB&Bのお庭にいたもの。
とてもきれいなさえずりでした。
日本のオオルリに似ていますね。

ユキヒメドリ

コマツグミ  American Robin  (ヒタキ科)

胸の赤さがコマドリ(Robin)のようなので、ヨーロッパの人たちがアメリカンロビンと呼んだのですが、
実際にはつぐみの仲間。
日本のアカハラに似ていますが、もう少し明るい色で、目の周りの白い縁取りが、目元をつぶらに
見せています。キャベンディッシュのB&Bの庭にあたりまえのようにたくさんいて、気持ちよさそうに
さえずっています。鳴き声もアカハラに良く似ていました。
 

コマツグミ

ナゲキバト Mourning Dove   (ハト科)

キャベンディッシュのもみの森の中から、飛んで出てきた鳩のつがい。
日本のジュズカケバトに似た色合い。カナダと合衆国の国境あたりからバハマ、インド諸島に分布する種類。
残念ながら鳴き声を聞くことができなかったので、名前の由来は実感できませんでした。
 


ナゲキバト


ハイイロホシガラス Clark's Nutcracker  (カラス科)


ハイイロホシガラス

少し下向きのクチバシは松かさをさぐって種を出すのに適しているとか。
薄茶色のぼさぼさ頭とチャコールグレイのからだ。鳩くらいの大きさです。
そばによっても逃げずに湧き水のあたりを優雅に歩いていました。日本の
ホシガラスのような
模様はないのですね。

 

 


アオカケス  Blue Jay  (カラス科)



アオカケス
 鳥に詳しくない人でも知っていたブルージェイ。1977年にプリンスエドワード州の鳥に指定されたそうです。
翼の青と白の模様がとてもきれいですが、高い木の枝の間をせわしなく飛び回るので見つけるのも大変だし、
ましてや写真に写すのは至難の業でした。
 にぎやかな声でなく賢い鳥。雛を狙うカラスを懸命に追い払っていました。
 アメリカ大リーグのチーム、トロントブルージェイズのマスコットはこの鳥です。
 

テリムクドリモドキ  Common Grackle (ムクドリモドキ科)

  
テリムクドリモドキ



 ターンすると頭から背中が緑に光る小型のカラスのような鳥。
大きさは鳩より少し小さな23cmくらい。キャベンディッシュのB&Bで部屋に
入って窓を開けたらいきなり顔を合わせました。(左写真)
北アメリカの五大湖より西のカナダ南部と合衆国西部で繁殖する鳥ですが、
プリンスエドワード島にもいました。

クロワカモメ Ring-billed Gull  (カモメ科)


クロワカモメ

この幼鳥はセグロカモメ?
 クチバシにぐるっと黒い輪があることからついた名前。灰色の背中もつやつやしてきれいです。
幼鳥は岩場に紛れやすいまだら模様。北アメリカ北部で繁殖。北・中央アメリカ、バハマ諸島などで
越冬するそうです。

カナダガン Canada Goose   (カモ科)


カナダガン

 映画「グース」はこの鳥にまつわる実話。
映画に感動した私としては、実物に会えたことがとてもうれしい。
オンタリオ湖を優雅に泳ぐ姿も素敵ですが、大きな翼を広げて空を
飛ぶ姿は堂々として、映画のワンシーンを思い出しました。
 もともとはツンドラや大草原に住んでいたのが、近頃では、森林
内の淡水域などでも繁殖するようになったそうです。
 体長は115cm。今回の旅行で出会った鳥の中では一番大きい
種類です。

 

 

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