□BORG100EDと50EDによるガイド撮影(2005.5.28)

少しづつ写真撮影のための装備が整いつつあるのに、最近は梅雨が近づいているせか雲がかかる日が多く、もどかしい日々が続いています。今日も薄曇がかかっていますが、衛星写真を見ると雲の切れ間があります。ひょっとしたら晴れ間が覗くことがあるかもしれません。

そこで、千葉県市原市にあるホームから車で1時間くらいにある外房の某海水浴場にきました。

 

薄曇があると西の空は東京湾の明かりが天頂付近まで広がって、精一杯東京から離れたとは言えなかなか厳しいものがあります。

月が昇るまであまり時間がなかったのですが、東の空が晴れていたので、極軸調整もほどほどに琴座の方向に望遠鏡を向けました。

 

 

Fig.1 撮影対象として選んだ琴座のβ星付近(2005/5/28 23:30ころ)

     星図はSkyChartIII Demo版による(http://www.southernstars.com/skychart/index.html)

 

 

 

撮影の前に50EDで琴座の方向を覗いて見ました。ホームよりは空が暗いこともありますが、天の川に近い領域であるため、視野いっぱいに微星が広がり、とてもにぎやかです。100EDの視野には約2分ほどの露光でかなり多くの星を捉えることが出来ます。

 

 

Fig.2 琴座β星付近、中央右よりにM57リング星雲(2005/5/28 23:30ころ)

BORG100EDF4PH+EOS20D直焦点 露光2min, 50EDF10+2倍バロー+Meade PL9 reticleによるマニュアルガイド

 

 

 Fig.3 ガイド撮影の効果の確認

 

  M57 β-Lyr付近
ガイドなし
ガイドあり

 

今回は極軸望遠鏡の視野に北極星をかろうじて捉えただけで、厳密な極軸調整は行っていません。それゆえ、ノータッチガイドでは2分の露光で星像が流れてしまいます。しかし、50EDを用いたガイド撮影では、十分なガイド性能が得られることを確認しました。また、オフアキシスガイドでは、なかなか適当なガイド星を選べず困ることが多々ありますが、ガイド鏡とガイドマウントで任意のガイド星を選べるのは、ものすごく便利で精神的にとても楽になりました。

 

 

 

暫くすると月が昇り夜空が照らしだされました。それとともに雲が流れてきて空が閉ざされてしまいました。

撮影実験はおしまいです。

 

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