いよいよ奥殿に入る。西側中央にクマリ女神が祀られ、そこから２列の柵が延びている。この柵の内側に入れるのは儀式を司るブラーミン（僧侶）だけで、参拝者は柵の両側から身を乗り出すようにして斜に構えて祈るしかない。 　奥殿の両側の柱には、『時の怪獣ヤーリー』の彫像が彫られていた。どこのヒンドゥー寺院でもヤーリーの彫像はあるが、ここの彫像はやけに目がクリクリして可愛らしい。処女神クマリに捧げる一対の『胎児』のようにも思えた。