ばぁごーん!!!
「か、金目のものは全て出します!命だけはお助けを・・・!」
「ふっ、甘いわ」
っと、どどめの一発。
ーやっぱ、乙女のたまりに溜まったストレス発散には盗賊いぢめが一番
よねぇ〜。
そして、私はその盗賊団の持っていたお宝を根こそぎ奪い去ったのだった・・。
私たちが今、泊まっている宿についたのが今日の夕方。宿の食堂で夕ごはんを
食べた後、旅の疲れからか私以外の3人は早々と自分たちの部屋に戻って行った。
それから日が落ち外が暗くなったのを見計らい、誰も見ていないことを確認して
私はいつものごとく一人で宿を抜け出した。
この近くで盗賊が出るっていうのはもちろん昼のうちに確認済み。
久々の盗賊いぢめということと、盗賊達が意外とたくさんため込んでいたため、
気を良くした私はちょっとばかし暴れてしまった。
まぁ、なにはともあれ無事に事を成し、ラッキーというところか。
「う〜ん、まぁこんなところかしらね〜。田舎の盗賊にしては割といろんなもの
ため込んでたし」
4人で旅を続けるようになって、結構経つ。が、やはり先立つものはお金。
普段から、なんでも屋のような依頼を受けたりして、旅費を稼いでいたりするのだが、
てっとっりばやく稼げるこの”盗賊いぢめ”というのが私は好きなのだ。
「悪人に人権はない」これが私のモットー。世の中の常識。
しかし、だからといって「自分は正義だ!」なんてどこかの正義かぶれのお姫様の
アメリアのように(あっ言っちゃった)言うつもりはないが、少なくても世の中のため
になる事だとは思っていないこともない。
ーさて、宿に戻るか。大きな袋も(ちろん中身はお宝)をかかえつつ(サンタさんか!)
私はもと来た道を引き返す。
盗賊団のアジトが宿から離れた森の中だったとはいえ、やはり、攻撃呪文なんかを
ぶっ飛ばしまくったとあれば、感のいいみんなはすでに私がいないことに気づいている
かもしれない。仲間は、そんな私を見て何と言うだろう・・。
ーまぁ、アメリアはガウリイのようにガミガミ言わないよね正義のミカタだから。
ガウリイも、あいつが一番食費を使うのだから文句は言わせないっと。
あとは・・ゼルかぁ〜。ゼルって結構気まぐれなところあるからなぁー。
私の行動にも、もはやあきれてるって感じだし、いまさらいちいち注意しないかもしれない。
まったくガウリイもゼルを見習って(?)私の乙女心というのを分かってもらいたいもんである。
そんなことをなんとなく考えながら宿に続く街道に出て歩いていると、
ちょっと離れたところで、ライティングのような明かりがちらっと見えた。
近寄ってみると、なにやら若い男女の話し声が聞える。
ん?なにか聞き覚えのあるような声のような気がした。
そのまま近付いてみると、そこにいたのは・・
ーアメリアとゼル?
そう、そこにいたのは旅の仲間のアメリアとゼルガディスだった。
ーなんで、2人がこんな時間に・・・?
もしかして、私のこと気づいて探しに来ちゃったのかな・・
「やっほ〜、アメリ・・」
私は、2人に声をかけるつもりで、片手を上げようとする。
しかし、
「ゼルガディスさん!私と・・・付合って下さい!!」
私の声はアメリアのこの一言で遮られてしまった。
そして次に私が見たものは
あろうことか、ゼルに抱きついているアメリアの姿だった。
・・・・・・・・・・・・・・・
えっ、ええ〜!!
つづく♪
いやもう、私何もしておりませなんだのに・・・ありがとうごさいますっ!!
見てのとおり、続き物♪
長編ですので皆様これからは、またしばらくすんばらしいお宝にお目にかかれますよ〜〜♪
さあ、皆様これからどんどん、らぶら〜〜ぶになっていきますので乞うご期待!
三下管理人 きょん太拝
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