ヒタキのなかまたち  
      コルリの登場で瑠璃色の鳥3種がそろいました。さえずりも聞けるようにしました。
      さえずりを聞き終わったら音楽アプリを ×で閉じてください。
      
写真をクリックすると画像が大きくなります。ページには←で戻ってください。

  ルリビタキ (スズメ目ツグミ亜科) 

  ルリビタキさえずり
林の中で、この鳥に出会ったときのうれしさは、うまくことばであらわせません。息を呑む、
といった感じでしょうか。神様、会わせてくれてありがとう、と言いたいくらいです。
そんなルリビタキにこの冬もようやく出会うことができました!
昨シーズンまで三年連続で同じ場所で出会った個体は、小さな眉班と名前のとおりの美しい瑠璃色。
上左から一番目が05年二番目が04年に撮影。
翌年、違う場所で出会った個体は、青さは、もう少し、と言う感じですが、眉班が大きいわりには、色が
薄いので、これはこれで、かわいい。(左から3番目の写真。06年1月撮影)

ルリビタキはオスも最初の年にはあまり青くならず、メス(一番右の写真 )と見分けがつかないくらいです。
個体によっては青くならないままに天寿をまっとうしてしまうものもいるそうです。

ルリビタキの魅力は、背中の青とおなかの白、そしてわき腹のオレンジ色のコントラストが、とてもきれい
なだけでなく、しぐさがかわいらしく、雪の残る中でも寒さを忘れてしまうくらい、何時間見ていてもあきな
い小鳥です。体調14cmほどのこの小さな青い鳥は、まさに幸せな気分を運んでくれます。 

  オオルリ    (スズメ目ヒタキ科)

 なかなか上手に撮ることが難しい鳥です。
渓流沿いの高い枝先にとまるので、見上げた写真になりがち。
 今回は割と低めのところに来てくれたので、大喜び。背景は桜の花です。

さえずりの美しさは、コマドリ、うぐいすとともに日本の三大鳴鳥といわれます。なるほど納得!の
美しいさえずりを聞かせてくれました。
さえずりを聞くだけでも満足、というくらいきれいな声でしたよ!
全長16cm。メスは淡褐色です。
オオルリさえずり 

  コルリ (スズメ目ツグミ科)

 コルリに会えた!!
 山にでも登らないとなかなか姿を見ることが難しい鳥。
 会えただけでなく、写真におさまってくれたので小躍りしたいくらい嬉しかったです。
全長14cmスズメほどの大きさですが、チチチ・・・と前奏をつけたあとキョロキョロ・・・と驚くほど大きな美しい声で、さえずります。
 実はコルリはヒタキ科ではなく、ツグミ科です。瑠璃色ということで、ここに登場させました。
 オオルリとの違いは大きさだけでなく、脚が長く、喉元が白いこと。胸の白い部分は個体によっては班がみられます。この子は美白の個体でした。 
メスはオリーブ褐色で、さえずることもないため、見つけることは困難ですが、茂みの中で歩く姿を発見。でも、写真は残念ながら撮れませんでした。

  キビタキ (スズメ目ヒタキ科)
 

 やっと出会えた!というキビタキです。4月終わりから5月にやってくる夏鳥。
枝から飛び降りて虫を採り枝に戻るヒタキ特有のフライングキャッチも見せてくれました。のどもとのオレンジの美しさには目を奪われるほど。

ジョウビタキのように紋付の翼ですが、白い部分が縦長で背中の黄色もとてもきれいに輝きます。
真ん中写真はメス。派手な雄とは対照的で、オリーブ褐色。枯れ枝の中では見つけるのが難しいくらいです。
 オスは5月の終わり頃からさえずります。声の美しい鳥として有名ではありませんが、草原のピッコロ奏者と表現する人もいるくらいに実際にはとても大きな美しい声です。
 キビタキさえずり
一番右写真は若オス。まだ褐色の部分が残っています。

  ジョウビタキ     (スズメ目ツグミ亜科)
 
 

晩秋に渡ってきて、林のふちや畑のそばで出会える鳥。尾を細かく上下にぴくぴくと動かすのが特徴です。
上の写真がオスで下がメス。
オスは胸も背中も鮮やかなオレンジ。メス(下写真)は喉の黒さもなく胸のオレンジもごく薄い色です。翼の紋付はどちらも共通。
この模様から紋付鳥という異名もあります。

ヒタキの仲間はつぶらなひとみと細い足としぐさがとてもかわいいです。右のメスは雪の残る公園で出会いました。

  オガワコマドリ   (スズメ目ヒタキ科)
 
 ユーラシアやアラスカで繁殖し、アフリカやアジアで越冬します。
 日本に来ることは極めてまれなのですが、2006年、横浜に来ました。
 河原の藪のなかでひっそりと暮らす目立たない鳥ですが、胸の模様は
とても鮮やか。
 この写真ではわかりませんが、尾羽の付け根の両側がレンガ色で
羽ばたくと綺麗に見えます。体長は14cm。
 昆虫を採食します。メスは胸の青がありません。                   
  オジロビタキ   (スズメ目ヒタキ科)
ヨーロッパ中部からカムチャッカ半島にかけて繁殖し、中国南部や 東南アジアの一部で越冬します。
 ごくまれに日本で越冬する個体がいるようで、今回、幸運にも出会うことができました。
雄はのどが濃いオレンジになるので、これは若♂ か、♀。 
尾の裏がわの羽根が真っ白で、(写真左)尾を上げてその白さを見せるしぐさが特徴です。
 
 

ヒタキの中でも12cmと、小さな種類。小さいくせに気が強いらしく、ジョウビタキを追い回す姿も見ました。
 フライングキャッチも、もちろん得意です。
  

  サメビタキ   (スズメ目ヒタキ科)

初夏に渡ってくる、地味な灰色の鳥で、見逃してしまいそうです。    
コサメビタキより少し大きく体長は14cm。こちらは亜高山の林に住むので、平地に住むコサメビタキとは住み分けをしています。
ハエやアブをフライングキャッチでつかまえます。
漢字で書くと鮫鶲。かわいらしい姿に似合わない鮫、の文字は、色と胸にある縦班からでしょうか?
雌雄同色です。

  コサメビタキ   (スズメ目ヒタキ科)

サメビタキ属の中で最小の鳥。 体長は13cm。平地から1000mくらいのまでの林に住みます。4〜10月に見られる夏鳥で、渡ってきてからしばらくすると囀らなくなるため、見つけるのがとても難しい鳥。こちらも虫をフライングキャッチでつかまえます。
雌雄同色です。

  エゾビタキ   (スズメ目ヒタキ科)

 キビタキの幼鳥かと思いましたが、どうやらエゾビタキ。 胸とわき腹の暗褐色の縦班が特徴。
 数羽の群れでしきりとフライングキャッチをしていました。
 旅鳥で、春と秋に日本を通過します。 見られる期間は4〜5月と9〜10月と短い。
  体調15cm 雌雄同色です。


  ツグミの仲間たち    (スズメ目ツグミ科)

トラツグミ

ツグミの中でも一番大型で全長30cm。黄色と黒の虎模様がそのまま名前の由来となったのが、
このトラツグミです。
す。

 

ツグミ
家に来る鳥のページでも登場したツグミ。全長24cm
ヒヨドリより少し小さいで
ツグミの仲間はどれも胸をはって立ち止まる姿が印象的です。
 
シロハラ (左)                    アカハラ(右)
おなかの色の違いが文字通り名前の違いです
つぐみの仲間はくちばしで落ち葉などをひっくりかえしながら地面を歩く大きながさがさという音で見つけられることもあります。
でも臆病ですぐに飛び立ってしまったり、シロハラやアカハラは、明るい所になかなか出てくれないので、写真に撮るのが
難しい鳥です。
マミチャジナイ

 
他のツグミ類より早く9月ごろにやってきて、10月上旬にはいなくなってしまう旅鳥。
 春は4〜5月に日本を通過するようです。西南日本で、出逢うことができます。
 この写真は偶然にも移動の途中だったのか北陸は富山で出会ったときのもの。
 他のツグミ類と違うところは群れて行動すること。この日も柿の木に群がっていました。

 この写真はオス。メスはもう少しのどが白っぽい。
 アカハラに似ていますが眉班があります。
 でも、埼玉や栃木ではこの鳥もアカハラと呼んだりするようです。

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