はじめに
時代の変化と共にハイスピードで変わる生活様式・核家族化と共に伝承文化である島の方言を話せる方が少なく、話せない方が多いのに危機感を持っております。先輩方は普段から何げなく使っていらしゃるメーラムニも嫁いできた嫁たちには大変むつかしく話せないとの意見があり心配しております。
そこで私達は無くしてはならないメーラムニを少しでも理解してほしい、そして子孫達へも継承していただけたらとの思いで取り組んでみたいと思います。やさしい話しことば、会った時の挨拶、はい、いいえの表現、自己紹介、別れの挨拶、感謝の挨拶、おわびの表現、数量、日時、曜日の表現、場所、方角への表現、村の祭祀儀礼、年中行事、年中の食について、屋号など村の公民館憲章をはじめ理解する機会になれば幸いです。
方言という言葉の文化を通して次の世代への大切な心の教育、昔ながらの隣人とのコミュニーケション、ゆいまーるの精神も方言という言葉のもつやさしさと思いやりの心で住みよい宮良村になってほしいと願うものです。御家族をはじめ地域の先輩方がスマムニ声かけ運動をして頂きたいと思います。
古くから詩の邦、うたの邦と言われ誇り高き我島も方言の衰退によって言葉の持つ意味が理解できない方も多くいらしゃると聞いております。すばらしい文化を守り育てるためにも、また子孫へ正しく継承するためにも私達婦人会が率先して取り組みたいと思います。結びに資料は素人が作成したものであり先輩方には叱咤していただき、ご指導を賜りながら勉強してまいりたいと思います。
発行者 | 平成二十年度 宮良婦人会 |
川田 苗 半嶺 敬子 宮良 綾子 東 冨美子 松原 典子 浦内 由美子 伊良部 悦子 宮国 多恵子 遠藤 裕子 仲間 晴美 |
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編集協力 | 崎原 正子 宮平 初枝 玉津 英子 川田 苗 |
執筆協力 | 半嶺 敬子 |
参考文献 | 宮良村誌 宮良公民館憲章 宮良電話帳 宮良當壮八重山語第8巻(甲乙) |
八重山動植物 石垣市史研究資料4 |
宮良公民館憲章 | でんさ節 | 目出度節 | 宮良橋節 | ヨーホー節 |
講師の方々に古老に聞き取り調査をして頂き統一した見解として発表しています アーンヌムラ、イーンヌムラ、ニヌバ、トゥナルバ、ンマヌバ、サンヌバ、各家庭に よって違う方言の言いまわしなどの ご意見・お問合せはメールで投稿お願い致します 宮良婦人会へお伝えします |
☆調べたい言葉が何処にあるのか見つからない等の検索依頼はメール下さい☆ |
平成20年度婦人会活動に方言教室を開催・ひと言でもメーラムニを覚えてほしいとの願いから作成しました。このテキストには誤字、脱字、二重書きなど大変見苦しい点がありますが御了承下さいませ。一月総会にて方言活動が決まり、方言採集から内容印刷等5月10日開催に向けて時間が足りずしっかりした資料ができず心配しておりましたが婦人会の協力者でありました方々に講師として教えて頂きました。訂正、削除等しながらアーンヌムラ、イーンヌムラ、ニヌバ、トゥナルバ、ンマヌバ、サンヌバ、各家庭によって違う方言の言いまわしなど学ぶ事が出来ました。講師1人に8名〜10名のグループごとの勉強会でした、講師の方々には毎回、古老に聞き取り調査をして頂き統一した御指導を賜り心から感謝申し上げます。バガーメーラムニを永遠に子孫へ継承して行く事を心から願います。
御指導賜わりました講師を御紹介致します
半嶺 冨美 様 | 崎原 正子 様 | 仲筋 敏子 様 |
田盛 貞江 様 | 宮平 初枝 様 | 宮良 房江 様 |
仲道 美枝子 様 | 玉津 英子 様 | 仲間 和子 様 |
【勉強資料】 沖縄県石垣市宮良方言の活用体系 新垣公弥子 調査資料は東成底光秀氏(1912生)と嵩田久子氏(1915生)を話者とし1998年から1999年にかけて行なったものである。 |