〜初代マクロス模型リスト2-2〜
(艦船系とモンスターの世界)





___________*INDEX_____________________________
〜モンスターの間〜
 1/160デストロイド・モンスター(ア)
 1/200デストロイド・モンスター(イ)他ペパクラとガレキ
〜艦船系〜
 1/5000マクロス要塞艦(イ)
 1/5000マクロス強攻型(ア)
 1/8000マクロス要塞艦(ア)
 1/8000マクロス強攻型(イ)(バ)  1/4000マクロス要塞艦(劇場版) イエローサブマリン製
 1/4000マクロス強攻型(劇場版) イエローサブマリン製
 1/720ケル・カリア(バックアイ)(イ)  1/20000ブリタイ艦(ア)
 1/20000大型LST艦(ア)
 1/20000標準戦艦(ア)
 1/20000カムジン艦(ア)

  以上、レビューはずっと下に。

注1:発売順にこだわらずパーツ/金型上の関連から構成しました。
確認できたものにのみ言及しています。
注2:名称ははなるたけ実際の商品名から拾うようにしていますが、表記の統一性から
一致しないものもあります。
注3:本文中の「ストライクキヤノン」は劇場版S型ストライクバルキリーに搭載された、
ビームキヤノン付き背面スーパーパックの意。便宜上の表記で筆者の造語。よって外で
言っても通じないので注意してね。


付帯販売メーカー情報:
(ア)=有井製作所製
(帰ア)=92年頃の「帰ってきたマクロス!!」名義の再版。
*全アイテム未確認のため確認できたもののみに添付してます。
(15ア)=15周年時の有井再版
(ア+レ)=15周年時の製造レッズ、販売有井の共同企画もの
(イ)=今井科学製
(バ)=85年頃の金型移動直後のバンダイ製
(バ改)=85年以降(92年?)にバンダイによって金型が改修をされて出たもの
(バ再)=98年の15周年時のバンダイ再版
(二)=日本模型製
(二再)==01〜02年に再版された日本模型製
(タ)=タカトクトイス製
(ツ)=ツクダオリジナル製
(ハ)=長谷川製作所製
注:再販と金型移動の経緯は〜初代マクロス模型リストindex〜総合的発売順/発売時期のリストを参照ください。

*追記:今井科学社は2002年2月10日を以て自主廃業なさいました。
サンダーバード/UFO/ロボダッチの時代からお世話になり、思いは尽きませんが
いままでどうもありがとうございました。最後に購入したムーンベースは何時の日か
完成させていただきます。


付帯作例情報:HJ=ホビージャパン、
HHB=ホビーハンドブック1、
MSP=マクロススペシャルプレビュー、
ジオラマPART1=超時空要塞マクロスTV名場面ジオラマ再現PART 1
ジオラマPART2=超時空要塞マクロスTV名場面ジオラマ再現パート2





__________________モンスターの間______________________________________

レア!レア!レア!

1/160デストロイド・モンスター(ア)定価はなんと1000円*HJ83/2に作例有り、HHBに作例有り、MSPに歩行改造作例有り*
*レア。高い。中身はそんなでもなさそう。でも組めないキットではなさそう。スケールは
意味不明。なぜ1/144にしなかったのか?有井だからさ。欲しい。でも3万円は出せない。
昔は売れ残りがたたき売りだったじゃないか!大きいことはいいことだ。買ってももったいなくて
つくれない。レア。レア。レア。泣く。「どうせろくなもんじゃねえやい。」
そういってキツネはブドウの樹をあとにしました。オワリ
(金型はアジア方面にに二束三文で売っちゃったってほんと?有井さん。)
追記:食べてみたら酸っぱかった。当時千円なら満足だが。足首可動なし。うたりゃあ。(気分はイボグリくん)
1/200デストロイド・モンスター(イ)定価700円*HHBに作例有り*
*高いけど1/160ほどじゃない。ニチモと組合せればダイダロスアタックごっこが可能。
出来はこっちのほうがいいはず。なぜか白箱のがうちにある。

追記:ノンスケール:デストロイド・モンスター ペーパークラフト(リアルノッポサンズ。WFにて)定価3500円
およそ1/100サイズ。プラ板にコピって組めばプラモデルとしても真剣にいけそう。プレミア買うよりいいぜ。

追記2:1/144デストロイド・モンスター(イエローサブマリン製、レジンキャストキット)
*どうしても紙じゃないモンスターが欲しいのならこっちのほうが探しやすいかもしれない。
決して安くないけど。アリイ製1/160キットをベースにしているとの噂あり。未入手。

追記3:1/72デストロイド・モンスター(パテもり蕎麦 製、レジンキャストキット)

*02冬/夏のWFで販売されたアマチュアディーラーさんによるフルレジンキット。
春はキット、夏は完成品であったらしい。当然生産数は数えるほどであろう。
写真で見る限り、総パーツ数は少なく、足は左右それぞれ1パーツで構成されている。
しかしながら、このスケールのものを砲身までレジンで成形してフルキットの製品として
成立させてしまったことはそれだけで賞賛に値する。価格もほぼレジン代のみらしく
採算性やマーチャンダイズとは無縁の世界の戦いである。本来あるべき
「作りたいものを作りたい方法で作る。」という精神が具現化したとしか言い様がない。 こんな大きさのパーツを成形するためにどれだけのシリコンゴムを要したのか
想像するだけでも恐ろしく、キャストの混合だけでもどんなことが起きるのか
筆者は予測もできない。従ってこれの出来を云々するにはワンオフでもいいから1/72でこれを
作ってからでなければ言及する資格はないであろう。おそらくディーラーとして1/700プロメテウスでも
製品化しなければ同じ土俵には上がれない。まさにアマチュアディーラーの鑑である。
存在だけで歴史的作品。おそらくこれの前にこれはなく、これからもこれはあり得ないであろう。

心から賛辞を送る。「あんた、スゲエわ。」

03/3/7 追記:03冬のWFでは1/72のトマホークとファランクスを販売されたそうです。




______________艦船類_____________________________

、、、、、、、。

1/5000マクロス要塞艦(イ)*HHBに作例有り*
1/5000マクロス強攻型(ア)*HHBに作例有り*
1/8000マクロス要塞艦(ア)*HHBに作例有り*
1/8000マクロス強攻型(イ)*HHBに作例有り*(バ)(バ再)

*可変モデルは存在しない。1/5000の大サイズはいずれもプレミアで高価。
もっともプレミアお化けはタカトクの可変トイだが。
当時は今井のパーツで有井のキットをなんとかするのが流行。
下のゼントラ戦艦とは並べられない。1/8000バンダイはメッキで再版。ごろごろ。(だった)
いうまでもないけどこれ全部TV版仕様だからアームドなんか付いてないけんね。
(劇場版のマクロスが欲しければ後述のイエローサブマリン製1/4000要塞/強攻の二種を探しましょう。)

まずイマイ1/5000要塞艦はディテール/プロポーション共にシリーズのベストに入る出来。
ぬえおもちゃ図面とイマイ設計陣の技術の結集。
そのまま組み立てて塗装するだけで充分以上のマクロスが出来上がる。
ただ本体そのものはほぼ一体成型を上下に割っていてブロックごとの分割ではないので
これを改造して可変とするには結構大変。ただし後述のアリイ強攻型がとんでもない
状態なのでこちらをベースとしたほうが悩みは少ない。
例えプレミアで購入してもそれに見合う感動あり。

アリイ1/5000強攻型はロボット形態に関わらず恐ろしく可動部が少なく、
(ヒジすら曲がらない)プロポーション、ディテールいずれの点でも
イマイ1/8000のキットに著しく劣る。総じてとりあえずマクロスに見える
と言った状態で、パッケージや取り説の完成写真にみられる表面の
パネルラインとディテールらしきものは全て塗装で描かれたものに過ぎず、
実体はツルツルというか、ろくすっぽ磨かれてなくて波打った平板というべき
とんでもない状態なので努々騙されないように。付属のプロメテウスと
ダイダロスも船であることを忘れたかのような造型。なおこのキットに関しては
箱絵や取り説の完成写真が10倍ほどかっこよく写っている。苦労してプレミア入手すると
涙が止まらないお馴染みのアリイ標準レベル(当時)の一作。

イマイ1/8000強攻型は例によってイマイスタンダードな良作。
ロボットキットとして立体化されているので、関節可動部も多く
遊べるキット。惜しむらくは誰も喜ばないメッキ仕様での再販を
止めてほしかったのだが、2003年6月の再販でとうとうリスト落ちした模様。
メッキを落すと透明の膜が張ったダルなパーツが現れるが本来のメッキなしキットでは
もちろんイマイスタンダードなシャープなものだった。色んな意味でもったいない。

アリイ1/8000要塞艦はスタジオぬえによるおもちゃ用三面図を素直に立体化したもので、
1/100VF-1ファイター同様、奇跡的に素晴らしい出来。再販すれば
間違いなく売れるはずだが、83年以降、生産はないようだ。


1/4000マクロス要塞艦(劇場版) イエローサブマリン製19800円(ガレージキットの稿と重複)
1/4000マクロス強攻型(劇場版) イエローサブマリン製19800円(ガレージキットの稿と重複)
*レジンキャスト製ガレージキット。いずれも前述イマイ/アリイの大サイズと
タカトク製可変トイ「ビックマクロス(1/3000)」との中間サイズ。

まず要塞艦は15周年時の一連のイエサブ(+Mクラブ)マクロスシリーズの
一作として発売されたもので従来の設定画に基づくもの。表面ディテール達成のためか、
分割が細かく、ブロックごとに割ってあるのはもちろん、一つのブロックをさらに
分割するなど非常に凝った構成で、唯一、左右一体成型のバスターキャノンの先端部を
切り離せば可変モデルに改造するのも比較的容易と思われる。
(プロポーションについてはやってないからわからんぞお。)
プロポーションはひざ下/バスターキャノンが長く、太股の短い劇場版の特徴を
キチンと再現しており、表面ディテールも決して多くはないが、精度の高いきちっとしたもの。
また、元の設定画では曲面なのか斜面なのか曖昧でよくわからない部分もほぼ全て
箱組みの直線として処理しているので非常にシャープな印象となっているが
逆に元の設定画から受ける非常に巨大で有機的なごちゃごちゃした感じは
このキットでは再現されていない。
ガレージキットとしては充分な精度の抜きだが、前述の通り、直線基調で
直角、平行の構成が多いためガレキ特有のよれや歪みはやや目立ちやすいといえる。

総じて劇場版のマクロスキットとしては非常に高いレベルにあるので。これをベースに
ちまちまとディテール追加を行えばほぼ劇中のイメージとなるであろう。

続いて強攻型は要塞艦の数年後の発売。こちらはこのキットの為に宮武氏が
新規に書き下ろした設定画をもとに開発されたもの。
ただし、キット取り説には新規設定画は収録されていないので注意が必要。その画稿の一部は
このキットを紹介している2000/11(191号)のMG誌等で見る事ができる。
(MG誌ではキットの写真がかぶっている上、小さいので良く分からない。
キットにおまけで入れてくれりゃあ良かったのだが、キットの中身が後述なので云々。)
本編後半のバスターキャノン損傷状態のパーツも含む。肩/ヒジとバスターキヤノンが
「関節技」による堅牢な可動となっていて、(足は固定。肩のアンテナも可動しない。)
これにともないパーツ数は増加している。
アームドなど一部パーツは要塞艦と共用だが、強攻型としてバランスを取り直した新設計キット。
表面ディテールはやや細かくなり、パーツ分割も多くなっている。発売時は長谷川VF-1発売と
重なり、鳴り物入りで紹介されていて、宮武氏の要望を取り入れた、要塞艦のリファイン版とまで
呼ばれていたんだけど、そう劇的な変化があるわけではない。しかしながらもともと
要塞艦が高レベルの造型なので、同様に十分な出来。ただ販売は好調ではなかったようで
3年を経過していまだに新品が入手可能。


マクロス艦(劇場版) ウエーブ製
2006年12月発売の完成品トイ。ダイキャスト/ABS/PVC混合。
サイズは24センチで1/5000。劇場版でアームド仕様。可変だってさ。
予価が1万6千円だとか、バスターキヤノン部の変型システムに致命的な
錯誤あり。もったいねえなあ。後にリペイント版も発売された。


1/720ケル・カリア(バックアイ)(イ)
*最後はこんなのもありました。アンテナがVE-1/VT-1に流用出来るっていうのは
ガセです。歩きます。われらろりーこんだ。歩行体勢に変型、アンテナ展開。
イタラエリイ(歴史的表記)の空母と並べて遊ぶのが吉か?

1/20000ブリタイ艦(ア)(15ア)
1/20000大型LST艦(ア)(15ア)
1/20000標準戦艦(ア)(15ア)
1/20000カムジン艦(ア)(15ア)

*さて、どうでしょう。ディテール的にはリベットや運河掘りで1/12〜1/35くらい
のスケール感。キットにしやすいように設定画を解釈しているので呆れるような
パーツ/ディテールが多数あり。ブリタイ艦は表面以前に長さが異次元。
共通のランナーで同スケールのマクロス要塞型が展示スタンドとともに付属。
つうことでこれからの季節、コタツに入りながらスパチュラ片手にエポキシパテで
キットを芯に心ゆくまでディテールアップしてみてはいかがでしょうか、私はしません。
15周年でそこらに大量在庫。将来的にベテランのキットに成長の予定。
こないだ間違えてカムジン艦買っちゃったよお。なお15周年キットでも戦艦シリーズには
特典フィギュアは付属しなかった。ちぇ。



(以後情報入手次第追加の予定。でもあっしはコレクターじゃないからあくまで気が向いたらね。)

〜初代マクロス模型リストindex〜総合的発売順/発売時期のリスト

〜初代マクロス模型リスト1〜(1/72と1/100の旧キット)

〜初代マクロス模型リスト2-1〜(1/144以下のミニモデルと食玩系キット)

〜初代マクロス模型リスト2-2〜(艦船系とモンスターの世界)

〜初代マクロス模型リスト2-3〜(フィギュアとSD系キット)

〜初代マクロス模型リスト2-4〜(未発売ものとアリイジオラマセットの魔境)

〜初代マクロス模型リスト3〜(長谷川とウエーブとその他のガレージキット)

〜初代マクロス模型リスト4〜(なんじゃこりゃな謎キット群)

初代マクロス模型雑誌作例集その1(ホビージャパン編)

初代マクロス模型雑誌作例集その2(MOOK作例100本ノック)

初代マクロス模型雑誌作例集その3(モデルグラフィックス編)

1/72VF-1キット詳細解説


(市販キットと設定図版のあれやこれ編)




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